現代美術の最前線 ― 2021年02月26日 17時02分
去年9月17日に、下関市立美術館「現代美術の最前線」を鑑賞したので覚え書きを兼ねて。
この展覧会の作品は「タグチ・アートコレクション」からのピックアップで…(私は芸術・美術鑑賞は好きだけど大変疎いので、今展覧会のフライヤーから以下抜粋)
「“GLOBAL NEW ART”世界を一望できるコレクション」を標榜するタグチ・アートコレクション。それは、機械部品商社ミスミを創業した実業家で、日本を代表する現代美術コレクターとして知られる田口 弘が世界各地から収集した作品群により構成され、収集作品数が500点を超えた現在もなお拡張し続けているコレクションです。(後略)
この展覧会は一部を除き撮影可だったので、自分の中に“ストン”と落ちて来た作品を撮影したけど、こういうのは開催期間中にアップするべきだったんだろうな…(口コミ的な意味で)。
それではその“ストン”と落ちて来た作品を紹介
■カラ・ウォーカー「無題」
この作品は、解説を読んでもらった方が伝わりやすいと思う。
■オノ・ヨーコ「無題」
解説には「“無題”というタイトルで発表されることの裏にはなにがあるのか」とあった。この眼鏡がジョン・レノンの物をモチーフにしているという事も含めて“無題”であることに思いをめぐらすのがその作品の意味(だということ!?)
■サム・フォールズ「無題(Mississippi River,MO)」
モチーフが植物だったので単純に「あっ好き…」となったのだが、そういう見方でOKかな?
■ジェイク&ディノス・チャップマン「Life and Death Vest Ⅰ(Rush Hour)」
タイトルの不穏さをストレートに取るべきだろうか(解説無し)。
■ジョナサン・モンク「Violent shadow Ⅳ」
この作品も不穏だけど、何が不穏かって“Andy Warhol”。しかし解説が無いので意味は計りかねる。見方(物理)はこれが正解じゃないかと思っている。
■スーパーフレックス「IT IS NOT THE END OF THE WORLD」
現代美術は斜め視点でとらえるべき?な思考が邪魔をするけど、おそらくタイトルそのまま素直にとらえて大丈夫そう。
さて今回特に気に入った作品2つ。
まずひとつめ
■エルムグリーン&ドラグセット「The Other He」
コペンハーゲンの人魚姫像っぽいなと画像をググったら、下の岩の凹みまで再現していたのでモチーフにしてるのは間違いないと思う。ちなみに黒い台も作品の一部。
タイトルを含めての意図がありそうだけど、解説されていないので詳細不明。手前勝手解釈を言語化できるスキルが無いので表現できないのが悔しい。
アーティストの名前で検索したら大変興味深い記事がヒットしたのでリンクしておく。
さてもうひとつは映像作品。
■ラリッサ・サンスール&ソーレン・リンド「In Vitro」
撮影不可の注意書きは無かったものの、なんとなく気が引けて写真を撮らなかったら、気にしなくてよかったみたい。
アウトサイダーズ・アートブログ
このブログの写真は映像冒頭、黒い液体がベツレヘムの街中を浸食して行くシーンの一部。不気味で息が詰まりそうになるけど、機会があれば是非スクリーンで見て頂きたい。
動画サンプルがないかと探したら見つけた。
mec filmという会社のYouTubeトレイラー。ウェブサイトのAbout usにinternational salesってあったから購入可能なんだろうけど、交渉できる気がしない(そもそも個人で購入できるのか)。
アートの現場に縁遠いので、何と表現したらいいのかわからないのだが、イギリスの、アートの保護やアーティストの支援を行っているらしい施設のウェブページ内「In Vitro」作品紹介ページ。コンパクトながらなかなか充実してる。
この作品はとても気に入ったのだけれども、おいそれとフルバージョンを観る事ができないのが痛いねえ。
しきしまの大和 ― 2020年09月30日 17時25分
9月13日に九州国立博物館で開催されている「しきしまの大和へ 奈良大発掘」へ。
12月まで開催だけど「流水文銅鐸」の展示が9月27日で終わりなので、余裕のあるうちに行っておこうとなった次第(この時点で会社休業の報はまだだった※例年であれば9〜10月は超繁忙期)。
一部を除いて写真撮影可(流水文銅鐸は不可だった;)。有り難く撮影させて頂いたが枚数が多いので特に気に入っているものを…
観音寺本馬遺跡の土偶
告知でも使われているだけに今回の目玉のひとつ(のはず)。
上部の穴が耳だというのは、ものの本でも書かれていなかった。しかしそう聞いてもやっぱり目に見えるのは無理ないと思う。
翡翠製合わせ勾玉と、時計回りに瑪瑙、水晶、碧玉(色のついた石英)の勾玉。発掘場所はそれぞれ別の場所。翡翠製合わせ勾玉は検索するともっとキレイな画像が出てくる。
イヤリング2種。手前のは加耶製らしい。向こうの方のは今回の展覧会ポスターにも使われていたもので、たしか別の場所で発掘されたはずだけど、記録を忘れて詳細不明。こいつはうっかりだ。
けっこう細かい装飾が施されているけど撮影者の腕がヘタレなせいで白飛びしてようわからんね…。
それぞれ別の場所から発掘された短甲と冑。この時代の資料にと思い撮影してみたけど、探せばもっと詳しい資料があるのではないのかとはちょっと思った。いや資料云々より、この錆に風情があるじゃないか。
池ノ内古墳群の三角縁龍虎鏡
鏡はこの他にも数種類展示されていたのだがほぼすべて、画像左のような線画付き。やるほうは大変だろうけど当方は大喜びである。
稗田・若槻遺跡の祭祀具・土馬。“どば”と読むらしい。
こりゃ撮るでしょ、可愛いが過ぎる。
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帰宅途中、時間に余裕があったので糸島へちょっと車を走らせる。
夏の盛りは過ぎたけど、まだ暑かったのでなかなかの人出。
せっかくなので砂浜に下りて、良い波だなあと能天気に写真を撮っていたら、近くの男性が自分の子に「砂がこの辺まで濡れてるから波がここまで来るぞ」と言ってるのを聞いた直後に
ざぱーーーーーーーーんずぶずぶずぶ…
黒い靴なのでわかりにくいけど海水浸し。
車の中にウォーキング用の靴を置いていたので困ることはなかったのだが、海水に浸ったモノは中途半端な洗い方&干し方だと酷く臭う事を齢50にして知るなどした。
梅雨明けて蒸す ― 2020年08月03日 22時28分
梅雨は明けたが“スッキリと”というには遠い、いつもの日本の夏がやって来た。むしむしむしむし…。
蒸すがお天気なら出かけねばなるまい(なぜ)という訳で
コロナ禍の今年も「花の海」のひまわり畑。
去年見たのより花が小さめだった。ここのひまわりは二期にわけて公開されるのでおそらく、8月後半に大きめの種類が咲くと思われる。
去年の写真はこれ。
色が濃い。
8月初旬とお盆では空気が違うのかな去年は台風がそこまで来ていたし…って思っていたらまさしく空気が違ってた(後述)
来園者の狩り用ブルーベリー。実が大きいぞ!
花が可愛らしいのでつい撮ったオクラ。
去年撮ったものとは種類が違う丸い茄子(外国の名前だったけど失念)。これもラブリーだったので撮影。後日売場に出るはず。
“育てやすい”ということで紹介されたたペチュニアの花畑
これは噂に聞きしコキアではないか!(初めて見た)
外だと通常マスクはしないんだけど、人が大勢居たのでさすがに気を使った。しかしエグイ湿気の炎天下でマスクは冗談抜きで倒れかねないので、ちょっと考えないとイカンね。
そしてそんな暑い時はやっぱ冷たい物でしょうっ、ってことで、この農園のブルーベリーを使ったそふとくりーむだっっ。持っているのは相方。彼の左手にあるのはブルーベリースムージー。
ソフトは450円くらい、スムージーは500円ちょい(レシートが見当たらないのでおおざっぱ)。値段にしては量少なめに感じるけれど、自家製ブルーベリー分の料金でしょう。こんな粒が大きくて肉厚の、冷凍でないブルーベリー初めて食べたわーv(^o^)<オススメヨ
満足しつつ次は博多、企画展示「チベットのマンダラ」と「ダルマさん大集合」を見に福岡市博物館へ。同じフロアの展示「戦国時代の博多展9 “筑前表錯乱” ─1550年代の動乱」「戦争とわたしたちのくらし29」、常設展示も合わせて観覧。
「ダルマさん大集合」の展示室には日本号が展示されてたのでこれ幸いとじっくり鑑賞。ネットで写真を見ただけでは気がつかなかったけど、柄に螺鈿が施されていて、穂の部分の倶利伽羅も相まってなんとも厨二感溢れるもといゴージャスな槍だった。
企画展、常設展共に撮影NGと表示されてない限りは撮影可のはずだけどその辺りちゃんと確認するのを忘れてて、「チベットのマンダラ」で写真を撮らなかった。痛恨の極みであるわ。タンカも祭壇も良さしかなかったの…。
そのかわりといってはなんだけど常設展にて、私のツボを刺激するアイテムがどうやら撮影OKだったので撮らせて頂く。
福岡市博物館の外へ出張に出るはずだった斧と
翡翠製の腕輪
いいねいいね(^^)
そして常設展の最後にあるのは当然山笠コーナー。
常設展から出てふと壁に目をやると、そこにはラグビーサモア代表とアメリカ代表のサイン入りジャージとボールが…
思いがけず大変良いお土産を頂いた感(^^)
いやあ今日はものすごく充実した一日だった。
ところで前述の“空気が違ってた”件、この日はPM2.5がレッドゾーンだったそうな。特に身体的な異状がなかったので、なんか空気が白いなあ水蒸気かな〜なんて呑気なことを言ってたわ。
雨の山口市 ― 2020年07月26日 22時39分
山口市の「十朋亭(じっぽうてい)」にて
企画展「神と妖(あやかし)の幕末維新」へ。
受付で出迎えて頂いた大内雛ビエ様。
小振りで手頃な金額のものがあったら買ってたかもしれない。
“夏休み特別企画”と銘打ってあったし、展示の仕様を観る限り対象は小学生らしかったけれど、オタクには関係ないのであった。
自分が一番興味深かったのが、幕末の動乱で命を失った長州藩のだれそれ(※一人ではない)がいつの間にか疫病に効果のあるカミ(のようなもの)として崇められたというくだり。
しかしその“だれそれ”の死後に、崇め立てられる元となった何かしらの事例…疫病が治まったとか病気が治った等…が紹介されてなくて(解説は読み飛ばしてないはず…)、若干不可解ではあった。紹介する側が敢えて事例を省略した?
(重箱のスミをつつくオタクしぐさはほどほどにしておこう)
この「十朋亭」、現在正式名称は「十朋亭維新館」というらしいが、私は“維新”という言葉に忌避感があるので省略しちゃったよゴメンネ。施設概要は検索でよろしく。幕末の長州に興味がある人向き。
エクスペンダブルズ4 ― 2024年01月16日 22時42分
by 八槌 [感想] [コメント(0)|トラックバック(0)]