今更に「鴉 -KARAS-」2013年06月17日 00時16分

※公式の作品説明を越えないよう気をつけてますが、気になる方はご注意を。

今仕事が落ち着いていて時間もあるし、何かするなら今のうち…ということで、数年来ツレに借りてた攻殻機動隊S.A.Cと2nd GIGのDVDを先日やっと見終わり、その勢いでバンダイチャンネルでお気に入り登録したままだった「鴉 -KARAS-」を観ました。

鴉 -KARAS- オフィシャルサイト http://www.thekaras.net/

この作品はTIGER&BUNNYの監督でもあるさとうけいいち氏のプロフィールで紹介されていたので知りました。リリースされていた2005年〜2007年は、アニメに対して今以上に熱心ではなかった頃です。OVAはなおさらテリトリー外。タイバニが導いた縁と言えなくもないです。

この“鴉”という字面にピンと来て、作品紹介を読むと「タツノコプロ40周年を記念するダークヒーロー物語」、「妖怪とそれを機械化した怪物」などと書かれていて、自分の好みを刺激したのですが、私はひとつの映像作品を見るのに何故か凄く時間がかかるので、鑑賞まで結局約1年かかりました。

感想となると「面白い」か「面白くないか」にわかれますが、面白かったです。
もちろん観た人によって評価が分かれると思いますが。
妖怪と機械とアクション、どことなく漂う古神道のにおいなど、絶賛お勧めしたい所なのですが、なにせグロい。私は大丈夫でしたが、大量に人が死ぬし血が飛び散るし、なにより虫がダメな人にはお勧めできません。

「声優」ではない為か、乙羽とゆりねの声の素人っぽさに違和感を覚えましたが、浮世離れした雰囲気を出していて案外効果的だった…と好意的に捉えておきます。

三話まで観たとき、「あと三話分で登場人物同士が絡んで、それぞれのエピソードがまとまるんだろうか?」と思っていたのですが、うまく絡んでまとまったのはさすが。
本編の状況はあるキャラクターがセリフ内で説明しているので、それを元にある程度想像できます。しかしそれでも解りにくい所はあったので検索していたら「鴉辞典」というページを見つけました。

この鴉辞典というページは公式の物ですが「現在工事中」で、トップページからのリンクが消えてます。DVDリリース時にはリンクが生きていたらしく、見る人へのサポートになっていた模様。確かにこれらの事を知っていれば、本作を観る時面白さが違うと思われます()。廻向本人について理解できたのと、作中のポッド状の装置に入った「ゆりね」と対となった「誰か」の正体がわかったのは有り難かったです。ほんとは自力で気がつくべき所なんですけどね。スロー再生したらわかるのかな?

現時点で関連があるように思えない古事記や日本書紀が鴉辞典項目にあるのは解せないし、鴉や廻向が使う刀の名前が(裏設定のみで押さえておくには)大げさな名前だし、ラスト辺りの鵺の状態を考えると、続編を期待してしまいますね。

(権利関係やその他制作の諸々を考えたら「鴉」制作ただいま準備中という気がしなくもない…が、これは考え過ぎか。)

いずれにせよタツノコプロのやる気如何…。
我々がその間に何か後押しすれば、もしかするかもしれません。

追記:個人的に一番印象深かったのは鷺坂刑事の、妖怪が実在すると確信したときの描写。ホロリとなりましたが、その後にまさかあんな風になるなんて(;_;)できれば約三年間の苦労を結実させてあげたかった…。

)今になって鴉を観た私のような人間もいるというのに、非公開的な扱いにしてるのはいかがな物かと思ったのですが、BDもしくはDVDに裏設定的な物がついてるというのを小耳に挟みました。三話までの流れが訳わからんという意見も沢山見たので、もしかしたら取り急ぎ作り、DVDリリース終了後「あとでちゃんと作り直そう」と考えたのかも。放置されるのはありがちですが、どうにかして欲しいものです…。

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