TESTAMENT新譜への雑文2008年07月01日 01時29分

TESTAMENTの「THE FORMATION OF DAMNATION」を購入いたしたのですが。

他の同世代スラッシュバンドの新譜はそれほど購入意欲がわかないのに、何故このバンドはわりと迷いなく購入に至ったかというと、単に前作「THE GATHERING」を気に入っていたからでしょう。チャックがデス声をやり始め、サウンドもヨーロッパのメロデスっぽくなって、正直あんまり喜んじゃいかんのじゃないかと思ったんですがね。多分私は、チャックの声質が好きなんだと思います。デス声もかなり好みだし、彼の存在は大きいですねえ〜。ええ、存在も体も…。

「THE FORMATION OF DAMNATION」も、前作に引き続きメロデス風サウンドかと思ったんですが、さすがに9年経つとエリックの熱も少しおさまったらしく(DRAGONLORDの存在もあるかな?)、前作からの色も引きつつ、スラッシュメタル華やかりし頃のTESTAMENTサウンドを繰り広げておられます。もしかして、アレックスが復帰した事も関係があるのかなあ…。そんなことを言ったら、エリックはあまりいい気がしないだろうけど。

私が初めて聴いたTESTAMENTのアルバムは「PRACTICE WHAT YOU PREACH」なんですが、なんだか、それに収録されてそうな曲だなあ、と思ったのが“The Evil Has Landed”と“Afterlife”。独特な歌メロが、いかにもその頃のTESTAMENTっぽい気がします。

ああでも、“Afterlife”は、DEATH ANGELの「ACT lll」の曲っぽくもあるかなー。そう感じるのは私だけかな。
♪Wonder where we go, is there really an afterlife♪ のところを、マーク・オゼグエダの声を想像しながら聴いてみそ♪

アルバムジャケットやアルバムタイトルは、ヨハネの黙示録から来たんだと思うんですが、“The Evil Has Landed”を聴いていたら「judgment day」という単語が聞き取れたんで、あんな本サイトをやっている人間だからして、すぐ歌詞を確認しました。イスラム過激派が、自らをも巻き込む大量殺害に加担するが故に悪だというなら、それはそうだと思うけれど、しかしアメリカが善であり、正義かというと、そいつは明らかにそうではないでしょう。日本語訳と英語原詞では、若干ニュアンスが違ってくる可能性があるので、あまり深く追求しませんが、チャック(歌詞担当)の意図はちょっと計りかねてます。

と、そういうシビアな事を考えつつアルバムを聴き、ああライヴ観たいなあ…と思案する今日この頃なのでありました…。どうでもいい事ですが、チャック46歳(エリック44歳!)になるんですねえ。彼、昔から老けてたから(!!!!!)、今も歳取った気がしないわ。

ヴィジュアル系in欧州2008年07月01日 02時52分

さっき記事を投稿したばかりですが、後日になったら面倒でやらない気がしたので無理して夜なべ。っちゅーか、カテゴリ「ヘヴィメタル」はちょっと無理があるネタかもしれませんが、まあその辺は気にしない。ヴァッケンに出演するヴィジュアル系バンドもいるみたいだし。

NUCLEAR BLAST ヨーロッパのウェブサイトをさまよっていたら、右上のバナーに、どうも東洋人っぽいにーちゃん達が見えたんですよ。一見ヴィジュアル系風なんですが、気になったんでアクセスしてみました。

どうやらドイツ人がやっているヴィジュアル系バンド情報サイトだったようです。

岩神(GANSHIN)
http://www.gan-shin.de/
意味不明だけどユニークなネーミングが、どこか西洋ちっく。

コンタクト先もどうやらドイツらしいし(住所見ただけじゃ、どのあたりか全然わからん)、責任者の名前もドイツ人ぽいので、日本のなんちゃってドイツ人じゃないと思います。イギリス国旗のアイコンがあるので、英語版もあるのかと思ったら、出てくるのは全然英語じゃありませんでした。うおー、これじゃ何書いてあるのかようわからーん!!サイト案内らしいものがあるので読みたかったんですけど〜。

以前NHKの某番組でマーティ・フリードマンが、オランダの(当然オランダ人の)MUCCファンと話していたりしていましたし、ヴィジュアル系バンドが、欧米でわりと人気があるというのも聞いていたので、こういうサイトもあって不思議じゃないんですが、見つけると驚きますね。

海外で名前が知られてるというと、LOUDNESSやVOW WOW以降目立ったところではいませんでしたが、先にヨーロッパでの覇権を手に入れる日本のバンドは、案外ヴィジュアル系かもしれませんね(以前は、スラッシュ、デス系がそれに近いという言われ方をされていましたが…)。何故彼らが欧米でウケつつあるのかはわかりませんが、見た目が奇抜という事以上に、あのサウンドが面白がられているのかもしれません。一時のブームで終わらなかったら、面白い事になりそう。

ちなみに自分は、ヴィジュアル系バンドに対する敵愾心も偏見も全然ありませんし、好きな感じの曲も結構あります。でも残念ながら、あの高めで独特な歌い回しのヴォーカルがちと苦手でしてねえ…。この手のバンドのヴォーカルで好みなのはGacktとHydeだけです…って、ルックスの話じゃありませんから!声質の話です。

蛇足ですが、陰陽座もやっぱりヴィジュアル系くくりになってますね。メンバーはもうちょっとメタル寄りで評価してほしいんじゃないかなー、なんて思ったりします。まあ、ああいいう感じの風体だから仕方ないんでしょうけど。

他人の著作権侵害、自分の残業2008年07月06日 02時01分

私は片田舎の某デザイン会社で、某旅行会社の折り込みやDMチラシを作る仕事をしてます。どこもそうでしょうが、デザイン会社というのは残業が多いです。

そんななか、私はこの会社に入社して初めて、24時間勤務というのを体験しました(含:数分程度のウトウト)。今までの最長残業は本来の出社時間まででしたが、その記録を塗り替えましたですよー。
うおー、誰かお祝いに何かくれー。

以下はその辺りのぼやき。いちおう問題提起も入ってます。

他の旅行会社はどうか分からないんですが、うちのクライアントの場合、そこで使われる写真は、たいがいはその施設や観光地のパンフレットを利用します。そのパンフレットを、グループの印刷会社写真加工担当に頼んで、印刷に耐えるレベルにスキャニングしてもらってます。パンフレットではなく、既存の観光雑誌や写真集、時には「インターネットから」と指示される事もあります。

印刷物をスキャンして、それをまた印刷物に使うというのは、技術的なところからもいろいろ問題があるのですが、最大の問題は別にあります。印刷、出版関連の仕事についている、「まっとうな」人なら、上記の文章を読んで「?」と思われたと思いますが、要するに著作権の問題なんですねー。

無料配布のリーフレット程度ならまだ大丈夫かもしれないけど、写真集はシャレになりません。書籍もさることながら、インターネットから画像を持ってくる事に関しては、私はかなりの抵抗がありまして、クライアントには「解像度的に使えない写真が多いし、なにぶん、それこそ著作権が…」と、ことあるごとに説明してきました。この手の事は、機会があるたびに言い続けていた事なんです。「裁判をやったら、こちらの勝ち目は低いですけど、それでもやりますか?」と脅した事もあります。

この脅しで、過去に一人だけあきらめた人がいましたが、たいがいはこの一言で終わってしまいました。
「大丈夫だから」…。

ちょっとまずいんです〜、と説明しても、怒りだす人もいたりして、こちらも最近ではあきらめムードだったんですけどね。せめて何かあったときに責任転嫁できるように(この辺が私も卑怯/苦笑)、向こうで探して、メールで送ってもらっていました。

私がこのクライアントでの仕事をし始めて6年程度ですが、このほどついに、著作権侵害で賠償金を支払うという事態が発生した模様なんです。総元締の本社副社長から、全国の支店の所長宛てに緊急報告のメールが届き、ある支店の次長さんが私のところに送ってくれました。

具体的に、どういったことが起きたのかはわかりませんが、そのメールの文面を読んだ、私を含むメンバーの反応は全員一致で「ついに起きたな。そんなん、前から言うとったやん!!」でした。

で、これだけなら「人の話を聞かんからこうなる…」などと言ってりゃいいんですが、このとばっちりが我々の方にも来てしまって、そのせいで本来期限までにしなければならない仕事ができないんですよ。仕事内容は煩雑すぎるので説明しませんが、冒頭の24時間勤務はそういう事情の中で発生しました。

人間40歳くらいになると体力が落ちるし、眠気と疲労で仕事のスピードも落ちるし、週明けからの事を思うと気が重いです。今頃は各営業所の現場もてんやわんやなはずで、私以上に残業してるんでしょうが、そんなん知った事じゃねえ。

大手の新聞や雑誌でさえ、個人のウェブサイトから無断で写真を取ってくる事もあるらしいし、「そんなのは他のところもやってるじゃないか」ということなんでしょうか。写真を都合するのが大変だということはわかります。使用料もいるかもしれないし。でも自分の文章やイラスト、自分の足で撮ってきた写真でウェブサイトなり雑誌なりを作ったら、気軽にそんな事は言えなくなると思うんですけどねえ…。

それに、どこかの写真を使う場合でも、作った本人にコンタクトを取れば、たいがい使用許可がもらえると思いますよ。面倒でも、それを含めて仕事なんじゃないですかねえ。いくら対策会議をしたって、いいかげんな会社の売り上げが向上するとは思えない。…自分も肝に命じねば。

漫画家やアニメーター、芸能人はもっと過酷でしょうが、私の仕事は、仕事を超えませんからね。人に夢を与える訳でも、世の中の役に立つ訳でもないし、がんばったって自分に何か返ってきそうもない。こういう割の悪い仕事をするときに「ボランティアでもしている気になって」とかいうけど、ボランティアのする事にはまだ、夢や希望が含まれてると思うんですよね。

世の中には、私よりもっと過酷で割の悪い仕事をしている人がいると思いますが、我慢できなくなったら逃げましょう。

…と、相当投げやりに今日はここまで。

OUTRAGEがCHILDREN OF BODOMの…2008年07月06日 16時56分

ビクターのメタルページに行ってみたらば、OUTRAGE緊急ライヴのお知らせってのがありましたんで、何となく気になってみてみたら…CHILDREN OF BODOMのサポートでした。

本来サポートするはずだったALL THAT REMAINSがキャンセルになったのでその代役だそうですが、すごいな。キャンセルのお知らせが発表になったのは7月3日、OUTRAGE決定が初回ライヴ当日の7月5日。この短い日数でライヴ出演決定→ライヴ開始なんて。

OUTRAGEに対しては自分は既にファンを名乗るのをやめているし、まして彼らの私生活がどうだという情報も知らないですけれど。あえて偉そうに言うと、御託も心配も要らない人たちです。たぶん、観客として行って、いきなりライヴやってくれと言っても、平気な顔をしてやり遂げるバンドです。
だけどメンバー(特に橋本直樹)は堅気の仕事してるんじゃないのかな?都合をどうつけたのかなあ〜、などとその辺りを心配してしまいました。

で、OUTRAGEが参加するのは東京、名古屋だけだという事で、大阪、広島、福岡はどうなっとるんだろうかと、ちょっと調べてみました。今のところサポートの予定なしです。広島なら、岡山のGxSxDとか、福岡ならNECRONOMICONとかどうだろう。C.O.Bのファンにはちょっと激しすぎるような気もするけど。大阪?BLOOD STAIN CHILD、昔の曲込みで、どないです?

まあ、上記は単なる軽口として実際問題、地元のバンドに頼むにしても、彼らもこの短い期間ではそうそう都合はつかんでしょう。C.O.Bのサポートが出来るタイプのバンドが、このスケジュールで、いきなりツアーに帯同するのは大変と思います。だからOUTRAGEも土日の東京、地元の名古屋がせいいっぱいだったのかも。
…有給届けは、短くても1週間前にお願いします(うちの会社総務)。

かつて、(彼ら自身はスラッシュメタルにそれほどこだわってなかったけど)日本スラッシュシーンの引率役と言われたOUTRAGEのメンバーには、メロデス一派(※)なC.O.Bはどう映ってるんでしょうね。

しかし今回一番気の毒なのはALL THAT REMAINS目当てでチケット買った人たちですよね。私だったら、まあメインのバンドに興味があってもなくても、大嫌いじゃない限りは見に行くと思いますけど…。

で、こんな事を書いておきながら、私がC.O.Bのライヴに行くのかと言うと…行きません。サポートの件にちょっと驚いたから、ネタを拾ってみた次第で。思わせぶりでゴメンナサイ。

※C.O.Bはメロデスと言われているけど、Encyclopaedia Metallumでのジャンル表記は「Power/Speed Metal with Harsh Vocals」だったりして、確かにこっちの方が彼らの音楽性を正確に表している気がします。最近だいぶラウド寄りになっているようですが(マイスペで曲を聴いて、アルバムを購入するかどうか考えている最中)。
…にしてもアレキシの声、聞きやすくなりましたね。世間的にはやっぱり「Harsh」なんでしょうけど(笑)。

著作権と言えば、そういえば心配な2008年07月07日 13時02分

2つ下のエントリ「他人の著作権侵害、自分の残業」を、いま読み返してみて思い出したんですが…自分の本サイトでも、微妙な物が結構…あります。

アルバム紹介の所に、アルバムジャケットをのせてるんですが、それはもちろん自分が持っている物です。文章や画像の引用に関しては一応調べて、大丈夫だと思ったんでやり始めたんですけどね…。

引用に関しては「自分の作った文章や絵の補足説明を超えないこと」「引用元画像(私の場合だとジャケット写真)がメインにならないこと」ということで、私もジャケ写を使用するときはあくまでも参考程度にしているはずなんですが…どうなんだろう。他人が見て、ちゃんとそうなっているかな。

一番問題なのは他にもあるんですが、こいつは自分の描いたイラストに差し替える必要がありそうです。その対象自体は既に著作権が切れてるはずなんですが、それを掲載した本や出版社に権利があるはずなので…。んでも、今は手を付けられそうにありません。

アレイスター・クロウリーやらジョン・ディーは、なんとか自分で似顔絵描いたから、コラン・ド・プランシーの「地獄の辞典」に載ってるベヒモスや、メソポタミアのリリトのテラコッタくらいは描ける、と思う。たぶん。

そういえば、魔夜峰央が「地獄の辞典」のバールを自作品中で描いてましたが、ちゃんと魔夜風になっているところが見事だった。かの書籍の悪魔は、デスやブラックメタルのバンドとかが当たり前のように使っていますが、使用許可とかはどうなってるんでしょうね。